その後、直弘がすぐに池に飛び込み美奈の姿を探した。


しかしいくら探しても美奈はいない。


水も濁っていて、どこになにがあるかわからない状態だった。


「俺は知らないからな」


館下先生はそう言い捨てて、走って大通りへと向かった。


「待て!!」


知樹が館下先生を追いかけて大通りへと向かう。


その瞬間だった。


館下先生のネックレスが誰かに引っ張られるようにピンッと張るのを見た。


「おい、なんだよ。どうなってんだ?」


館下先生の混乱した声が響いてくる。


館下先生の体はネックレスに引っ張られ、大通りへと進んでいく。