見ツケテ…

「今日はもう帰る」


そう言い、ソファから立ち上がった時だった。


友江が俺の通路を塞ぐように立ちはだかったのだ。


「どけろよ」


「嫌」


目の前の友江は目に強い意思を感じられた。


絶対に俺の前からどけないつもりらしい。


女は最初弱いくせに、子供ができると急に強くなる。


やっかいな生き物だった。


俺は嫌味込めて盛大なため息を吐きだした。


「もう帰るんだ。どけろ」


俺はそう言い、友江の体を片手で強く押した。


友江はよろけてその場に尻餅をつく。


その際右手は自分のお腹を庇っていた。