「そんなに待ってないから大丈夫だよ」


時計を確認すると、まだ9時前だ。


みんな思ったよりも早く集合していたみたいだ。


美奈は直弘の私服姿を見て頬を赤らめている。


「じゃあ、行こうか!」


直弘の言葉を合図にして、あたしたちは最寄りのバス停へと足を進めたのだった。