《知樹:池にいる女性は妊娠してたのかもしれないな》


《恵梨佳:そして、館下先生はその事を知って、妊娠中の女性を池に……》


落とした。


そう考えた瞬間、ゾワリと背筋が凍り付いた。


そこだけ5度ほど一気に気温が下がったような寒気がする。


《知樹:もしもそんなことが実際に起こっていたとしたら……館下先生は人殺しだ》


知樹からのメッセージが、グニャリと歪んで見た。


館下先生は人殺し……。


驚きと恐怖と不安がないまぜになり、あたしはそのままスマホをテーブルに置いたのだった。