氷点下できみを焦がしたい




「……なあ、お前この後、」



再び訪れた沈黙を破ったのは、永遠くんで。

だけど何か言いかけた永遠くんの声を、「お疲れ〜!」なんて声が遮った。


莉緒ちゃんと真緒くんが2人で現れた。



「羽瑠ちゃん、シフトお疲れ様」

優しく笑う真緒くんと。


「……なんで永遠もいるの?」


眉をしかめる莉緒ちゃん。
私はガタッと立ち上がって、3人に背を向ける。


「みんなお疲れ様!次のシフト頑張ってね、真緒くん」

「おい、笹木!まだ話終わってな……」



私を呼び止める永遠くんの声を無視して、急いでその場から逃げた。


文化祭を楽しむ気分にもなれなくて、誰もいない屋上に上がった。


「あれ、開いてる……」


閉め忘れたのかな?いつも鍵が掛かっているはずの屋上のドアを捻ってみたら、ギイと音を立てて開いてしまった。