「羽瑠、次体育だよ。外行こう」
菜乃ちゃんに声をかけられて、ぼーっとしていた私はハッと我に帰る。
風邪気味だからか、永遠くんのさっきの言葉がショックだったのか。
多分その両方だけれど、頭がうまく働かない。
菜乃ちゃんに続いて外に出ると、永遠くんが先に校庭にいた。
私たちの学校の体育は3クラス合同で、永遠くんのクラスと同じ時間に体育をやることになっている。
……ジャージ姿ですら輝いてるなんて、ずるいなぁ。
見つめていても合わない目に、なんだか悲しくなった。
男女分かれてサッカーをやることになったので、私たちは右側の女子コートでサッカーを始める。
……走ったらなんだか、クラクラしてきた。



