氷点下できみを焦がしたい




「永遠くん、おはよう!」
「王子、おはよう〜!」


なんて、ぼーっと眺めているうちに、永遠くんはすぐに女の子たちに囲まれてしまった。


「ねえ永遠くん、最近は生徒会の仕事忙しくないの?結構早めに帰ってるよね?」

「ああ、今は特にイベントとかないからね」


にこにこしながら、王子様スマイルで質問に答えている永遠くん。


最近、永遠くんとあまり話せていないせいで、本当の永遠くんよりも外面の永遠くんを見ることの方が多い。


……永遠くんの、呆れたみたいに「ばか」って笑う顔、大好きなのに。