氷点下できみを焦がしたい




私はしばらくぼーっとして、ベンチに座っていた。

なんだか複雑な気持ちだったから。


すっきりしたような、していないような。
悲しいような、苦しいような。


だけど私は、自分の「好き」を大切にするって決めたから。

私は永遠くんの隣に行きたいって、思うから。





しばらくベンチに座っていたら、突然ザーッと雨が降ってきた。

降り出した雨はすぐに強くなって、ゲリラ豪雨のように大雨が降る。