「ごめん、ごめんなさい、真緒くん……っ」
ぽろぽろ泣きながらそう言えば、真緒くんはもう一度頭を撫でてくれた。
「いいよ。俺、永遠の弱い部分も包み込んでくれるような羽瑠ちゃんだから好きになったんだと思うし」
真緒くんは、寂しそうだけど、スッキリしたような表情をしていた。
「それに、羽瑠ちゃんのことも好きだけど、永遠のことも好きなんだよね。
だから羽瑠ちゃんが永遠のこと幸せにしてやってくれたら嬉しいよ」
真緒くんの言葉が、優しく私の心に落ちてくる。
こんな私だけど、永遠くんを幸せにできるように、頑張ってみてもいいかな。
私は私の気持ちを、大切にしてもいいのかな。
「……そう、なれるように頑張る」
うん、と満足そうに笑って、真緒くんは、とびっきり優しく笑ってくれた。
