「と、わくん……?」
息を切らした永遠くんが、私の手首を掴んだまま隣に座っている。
驚いた顔をして取り残された真緒くんとガラス越しに目が合って、ふっと笑って、「がんばれ」と口を動かしてくれた気がした。
「な、なんでここに……」
「そっちは何で真緒と観覧車乗ろうとしてたの?」
「それは、」
「つーか何で泣いてんの」
何も言えなくて、口を閉じる。
永遠くんはなんだかイライラしていて、観覧車に乗ってから1回も目が合わない。
もう夜になって、暗闇に綺麗に光るアトラクションのライトの夜景。永遠くんは外を見て黙ってしまった。
……なんで、永遠くんが怒るの。
泣きそうなのはこっちなのに。
好きな人と、その人の大切な人との仲のいい姿を1日見てたら、少しくらい優しい気持ちでいられなくなったりもするよ。



