「俺が誘ったのに置いて帰るなんて最低じゃん。もっと怒れよ」
「お、怒れよって言われても……」
そんな話をしていると、次は後ろから声がかかった。
怖い顔して私に「怒れ」って言う永遠くんが可笑しくて、くすくすと笑ってしまう。
「羽瑠ちゃんは俺とデート楽しんだから大丈夫だよな〜!」
と、背後から聞こえた声。
にこにこしながら私の肩をそっと抱き寄せた真緒くんに、にっくりして目を丸くする。
「真緒くん、びっくりした!」
「通りかかったらちょうど2人が見えたから〜」
へらりと笑う真緒くん。そして、それを急に鋭い視線で睨み付ける永遠くん。
「離れろよ……。
まあ、ありがとうな。わざわざ行ってくれて」
「いやいや、永遠、全然感謝してないでしょ。
嫉妬しちゃって。顔怖いよー?」
「うるせえぞ真緒」
なんかよくわからない会話をしている2人。
何の話……?