氷点下できみを焦がしたい



だって、私もヘコんでたのは事実だ。

莉緒ちゃんには勝てないことを知ってしまって。永遠くんの大切な人に、なれないことを思い知ってしまって。



「ちょっとどこかで座って話そうか」


真緒くんがそう言うから、近くにあったジューススタンドでフルーツジュースを買って、ベンチに座って飲む。


「その服かわいいね」なんて他愛のない話を真緒くんがしてくれて、それから少し改まったように本題に入った。



「うちの親、離婚してるって言ったでしょ。でも莉緒はそれが受け入れられなくて、多分どこかでもう一度やり直して欲しいって思ってたんだと思うんだよね」



「うん……」



「それが今朝、親が別の人と再婚するって言って。それで莉緒が、もう元に戻れることはないんだって分かってパニックになっちゃった、っていうか」


「そうだったんだ……」