氷点下できみを焦がしたい




「真緒くんも来てたんだね」


電話を切りながら驚いていると、真緒くんが苦笑いをした。


「いや、今来たんだけど……ちょっと謝りたくて」


申し訳なさそうにそう言う真緒くんに、首をひねる。真緒くんに何か謝られるようなことされたっけ?



「莉緒が永遠のこと呼び出しちゃってごめんね。永遠とデート中だったんだよね?」

「な、なんで知って……」


「永遠が莉緒に会いにうちに来て。それで俺に『羽瑠のこと1人で置いて来ちゃった』って落ち込んでたから俺が代わりに来ました!」


へらり、と笑う真緒くん。
そっか、そんなことが……。


「…永遠くんが落ち込んでるなんて想像できないんだけど」


「はは、それはちょっと盛ったかも。あからさまに落ち込んではなかったし顔には出してないけど、幼なじみだからわかるよ。あれはかなりヘコんでた」


「……そっ、か」



それで、私が寂しくないように真緒くんが代わりに来てくれたんだ。


「ありがとう、真緒くん。 
来てくれて嬉しい」