氷点下できみを焦がしたい



と、今度は私のスマホが鳴っていることに気付く。ディスプレイには『日高真緒』の文字。



「もしもし、真緒くん?」

『羽瑠ちゃん、今ショッピングモールのどのへん?俺もいるんだけど』

「え、」


真緒くんもここにいるの?
大きなショッピングモールだから、同級生に会うことは結構よくあるけど……。

周りを見回して、目印になりそうなものを探す。


「真ん中のエスカレーターの前にいるよ」

『あ、俺も近くに……あ、いたいた』



すぐに電話が切れて、向こうから真緒くんがやって来た。

にこにこしながら手を振ってくれたから、私も振り返す。