氷点下できみを焦がしたい




「じゃあこれ、帰りに渡そうと思ってたけど……」



永遠くんがそう言って渡してくれた紙袋。


「え?」


さっき見ていたアクセサリーショップの袋だ。驚いてその袋を受け取る。


「買ったワンピースに合うだろ。
じゃあ今日はありがとう、ごめんな」


それだけ言って、ショッピングモールを出て行った永遠くん。

さっさと顔を逸らしてしまったの、きっと照れ隠しだったんだと思う。永遠くんの耳が赤いの、ちょっと見えちゃったから。


ドキドキしながら袋を開けると、シルバーにキラキラしたお花がついたイヤリングだった。


「かわいい……」



これ、いつ買ってくれたんだろう。
私がトイレに行ってた時だろうか。

永遠くんがあのアクセサリーショップでこれを選んで、買ってくれたんだ。

私の買ったワンピースに合うと思って、選んでくれたんだ。


莉緒ちゃんのところに行ってしまったことは寂しいけれど、イヤリングを選ぶ永遠くんの姿を想像したら思わずにやけてしまった。