氷点下できみを焦がしたい



「そろそろ行くか」


そのままどちらもらその話題に触れることなく、パフェもケーキも食べ終わった私たちはカフェを出た。

私が服を見たいって言ったから、近くにあったショッピングモールに来ている。



私が「可愛い!」「かわいい!」と通路を歩くたびにショーウィンドウの服に見惚れているのを、永遠くんは「いいんじゃない」と若干面倒くさそうに見ている。



「永遠くんは、これとこれだったらどっちがいいと思う?」


ほしくなってしまった新作のワンピースの、白と黒を見せながら永遠くんに聞く。

だってせっかくなら、永遠くんの好きな方を着たいって思ってしまう。


白地に黒のドットか、黒字に白のドットか。
すっきりしたシルエットのロングワンピースをチラリと見て、永遠くんが少し考える。



「黒」

「じゃあ黒にしようかな!黒の方が好み?」

「今白い服着てるんだから黒の方がよくね?」



…そういう実用的な話か。 
永遠くんがどっちが好きかを知りたかったんだけどなぁ。




「……あと、肌白いから黒い方が似合いそう」



「!じゃあ黒にする!」


ちゃんと私のことも考えて選んでくれているのが、嬉しくなっちゃった。