「あ、そ」
照れたように、素っ気ない返事。
だけど嬉しそうな顔してる永遠くんに、なんだか泣きそうになってしまった。
「永遠、これからはもっと早く帰れるように頑張るから、一緒にご飯食べてくれるか」
「なんだよ急に気持ち悪い、勝手にすれば」
「……そうか、ありがとう」
私はそっと、自分の荷物を持つ。
そしてお父さんに頭を下げた。
「じゃあ、私はそろそろ帰ります。
永遠くんの看病、よろしくお願いします」
「ああ、ええと、笹木さんだっけ。
……本当にありがとう。高校生の女の子に気付かされてしまうなんて、俺もまだまだだね。
永遠のこと、わかってくれてありがとう。これからも仲良くしてやってください」
「っ、ありがとうございます!」
もう一度頭を下げて、トワくんの家を出た。
永遠くんが、もう寂しくないといい。
愛されてるって、わかってくれたらいい。
もしそれでも自信がなくなっちゃう時は、
私がその分、好きって言ってあげられたらいい。