「ごめんね、滅多に風邪なんて引かないから、どうしていいかわからなくて……。
看病してくれていたんだね。ありがとう」
「……あ、の」
永遠くんは、滅多に風邪を引かないんじゃなくて。
風邪をひいても、ひとりで頑張ってたんじゃないかって思ってしまう。きっとそうだ。
お父さんに心配をかけないように、迷惑かけないようにって。
今日だって私が気づかなかったら、何事もなかったみたいに生徒会の仕事をして、ひとりで帰って、ひとりで寝てたんじゃないだろうか。
「永遠くん、頑張ってるんです。
生徒会長の仕事も遅くまでして、朝早く学校で勉強して。誰にでも優しくて、自分のこと後回しにして周りの人のことばっかり気遣って。
……お父さんに、認めてほしいって」
「え……」
驚いたように目を見張る彼。
私が首を突っ込むことじゃないかもしれない。永遠くんは、余計なことするなって怒るかもしれない。
……だけど、永遠くんは、自分からは絶対言わないと思うから。
このふたり、すれ違ってるだけな気がしたから。



