氷点下できみを焦がしたい



──ガチャン


「…永遠、誰かいるのか?」




玄関の方から声が聞こえて、ハッと我に帰る。


慌ててトワくんのベッドから飛び出して、制服のシワを整えた。


もしかして永遠くんのお父さん!?
息子のベッドに潜り込んでる女なんて、怒られるに決まってる……!


大慌てて手櫛で髪も整えて、そっと部屋のドアを開ける。




「──君は」



ドアの向こうにいたのは、整った顔のダンディなおじさん。優しい目元とか、通った鼻筋とか、永遠くんに似てる。


驚いた顔をして私を見つめる彼は、きっとお父さんであり私たちの高校の理事長の彼だろう。


ど、どうしよう!急にお父さんに会うことになるなんて思ってなかった!

緊張で手に汗を握る。
永遠くんは寝てるし、どうしよう……!