「……何で、お前が泣くの」
「わかんない、けどっ」
永遠くんの表情が、優しく解ける。
目を細めて、ふっと笑った。
「だからたまには私たちに頼っていいんだよ。全部1人で抱えないでよ」
「……」
「私、永遠くんが辛そうなのは嫌だよ。
いつも自信満々に、王様みたいに笑っててほしいよ」
自分より大きなその体を抱きしめたままそう言えば、永遠くんはふっと目を伏せた。
そして、私の背中にゆっくりと腕が回る。
温かくて優しい熱に包まれて、溶けてしまいそうだった。
「……お前、変わってんな」
からかうみたいなその言葉とは裏腹に、永遠くんの声はとびきり甘くて。
きゅ、と抱き寄せられた腕が熱くて。
──永遠くんのこと、守ってあげたくなった。
この人が幸せに生きていけるように。
私ができることならなんだってしたいと思った。
こんな気持ちは初めてで、これを恋と呼ぶなら、今まで私が恋だと思っていたものは恋なんかじゃなかったのかもしれない。
……それくらい、永遠くんが好きだと思った。



