氷点下できみを焦がしたい



いつも誰よりも遅くまで生徒会室に残って。
朝も誰よりも早く登校して勉強して。

私にノートまで作ってくれて。
私と真緒くんを先に帰らせた分、きっと永遠くんが残って仕事してるんだ。


それなのにどうしてそんなに、申し訳なさそうな顔するの。
どうして今の自分じゃだめだなんて思うの。



「王子様じゃなくたって、勉強できなくたって、生徒会長じゃなくたって、私は永遠くんが大好きだよ」


「……そんな何もない俺のこと好きになるわけないだろ」



伝えたいこと、たくさんあるのに。
永遠くんに知ってほしいこと、いっぱいあるのに。

私はばかだから、そのほんの一部分も言葉にできないのがもどかしい。




「うまく、言えないけど……

自分のことよりも、人に優しくできるところとか。
素直じゃないところとか。自分に自信ないところとか。
いつも自分に満足しないで頑張ってるところも、全部。

全部、永遠くんのいいところだよ。いっぱいあるんだよ、だから……っ」



こらえきれなかった涙が、ぽろぽろと頬を伝う。
泣いている私を見て、永遠くんが驚いて目を見張った。