氷点下できみを焦がしたい



「……よし、できた!」


うどんを作り終わって、スポーツドリンクもテーブルに置いたところで、ちょうど永遠くんがお風呂から出てきた。

スポーツタオルで濡れた髪を拭きながら歩いてくる姿は、なんだか無防備で、でも色気があって、ドキドキして思わず目を逸らす。

大きめの黒いTシャツも似合っている。




「お、お疲れ様!これうどんとか薬とか……あっこれ額に貼る!?」



お風呂上がりの永遠くんというレアな姿に動揺して、変な喋り方になってしまった。


「んー……」


いつもだったら「うるせえ」とか「落ち着け」とか言われるはずなのに、熱のせいでぼーっとしているのか、ゆるゆるとした返事しか返ってこない。


「それ、貼る」


ぼーっとしたまま冷えたシートを指さす永遠くんに、それを渡すけれど。


「貼ってよ」


ちょっとだけ意地悪に笑って、前髪を上げる永遠くん。
胸がぎゅん!と締め付けられて、心臓がうるさい。