氷点下できみを焦がしたい



「母親じゃないです!」


母親じゃなくて、女の子として見てほしいのに。
そう思うけど、永遠くんが笑ってくれたからいいか、と思ってしまう。


1人になったキッチンで、お粥かうどんが作れたらいいかなぁ、と思って冷蔵庫を開ける。


「うわ、何もない」


飲み物と少しの調味料くらいしか入っていない冷蔵庫を見て、驚く。

コンビニ弁当しか食べないって言ってたけど、本当だったんだ……。




「永遠くん、ちょっと買い物に行ってくるね」


仕方ないのでお風呂のドア越しに永遠くんに声をかけて、急いで近くの大型スーパーへ向かった。


お湯を入れてコンロにかけると完成するタイプの鍋焼きうどんを買う。
手抜きのうどんで申し訳ないけど、あんなふうに啖呵を切った割に、私は料理が得意ではない。

それからスポーツドリンクと熱を冷ますシート、風邪薬などを買って、急いで永遠くんの家に帰った。