「ねえ永遠くん、ちょっと失礼します!」


やっぱり顔が赤い気がする!

じーっと見つめた永遠くんの顔に、それが気のせいじゃないことを確信して、ガタっと席を立つ。


「え、ちょ」


強引に永遠くんの額に手を当てる。

驚いたようにびく、と肩を揺らす永遠くん。
眉をしかめて、なんだよ、と私を睨む。



「あっつ!永遠くんやっぱり熱あるじゃん!」


永遠くんの額は私の手のひらよりずっと熱くて。
そう思って永遠くんを見ると、いつもより呼吸が荒い。



「気のせい」

「気のせいじゃないから!
ほら、はやく家帰って寝た方がいいよ」

「これくらい大丈夫だから」

「ほら早く立って〜〜!」



抵抗する永遠くんの腕を強引に引っ張って椅子から立たせた、瞬間。


ぐらり、と揺れる永遠くんの身体。



私よりずっと大きな体が私の上に覆いかぶさって、慌ててそれを支える。
壁と永遠くんに挟まれて、驚いてその顔を見上げた。