「…ん、ごちそうさま」



「早っ!」



ひとりで回想してたらいつの間にか食べ終わってた。


うーん、やっぱり翼くんは食べるのが早いなあ。

わたしとしては、嬉しいけど!



「えへへ、美味しかったなら良かったです!」



やっぱり自分で作って良かったな。
喜んでもらえたら嬉しいのが作った人の気持ちだからね。



「…音羽、薬は?」



ベッドに寝転がってそう聞いてくる翼くん。



「あ、薬、下にわすれてきました!
取りに行ってきますね」



わたしとしたことが。

大事な薬を持ってくるのをわすれるという事態。



ベッドから離れて取りに行こうとすると。



ーグイッ




「わっ…」



翼くんに、腕を引っ張られてベッドにダイブ。