指輪の魔法がとけた時

「やっ!慎やめて。
お願い。もう、充分だから。
完璧過ぎるくらい優秀だから!

慎以上の人なんていないから…んっ…やぁ…」

「それは俺と結婚する最終確認は、満足できたってことだよな?」

耳に直接息を吹き掛けて話しかけられ、身体が火照り止まらない手の動きに息が上がりだす。

「あすかが満足してくれたならよかった。
俺たち相性バッチリだと俺も思うんだけど、念のためもう一度じっくり再確認作業今からする。」

「あっ…!」

私を上向きにさせて覆い被さってきた慎の顔が近づき

「あすか、愛してる。
一生大事にする。

俺と結婚するんだからな。

あすかは俺のものだ…

愛してるよ、あすか」

強引で私をたくさんの愛で包み込んでくれる慎の首に腕をからめ、自ら唇を重ねる。

「 私も慎が好き。

ずっとそばにいて…」

私の言葉に大きく目を見開いた慎は、すぐに満面の笑みを浮かべ

「嫌だって言っても離さないからな。ずっとそばから離れないぞ」

すぐに身体中が熱を持ち始めて、私は昨夜のようにまた甘く愛される。

大好きな人の腕の中で幸せな温もりを十分すぎるくらい感じ続けていた。