じっと見つめている私の視線に気がついたのか

「おはよう」

薄く目を開けて私にキスを落とす。

「慎って本当にキス好きだよね」

まだ少し寝ぼけているのかふにゃりと笑いぎゅうっと私を抱き締めて

「あすか」

と少し掠れた声で名前を呼び、軽いキスを繰り返す。

「んっ…」

「…夢…じゃないのか。あすか」

はっきりと目が覚めた慎が私を至近距離で見つめて嬉しそうに微笑む。
慎の笑顔につられて私も笑顔をむけた。