誰かに愛されて、大事にされる…久しぶりの感覚に私の身体が脳が麻痺をする。

決して好きなわけではない。

それでもこの優しさにすがりたいと、深く傷ついた心か悲鳴をあげて、求めて甘えてしまう。

「いいよ、甘えれば。
俺を好きにさせる自信あるから。
あすか…。
俺がお前を守ってやる。
寄りかかれ、俺に」

優しい手が頭をなで、頬を撫でる。

こんな表情をする人なんだ…プライベートな課長の素顔が少しだけ凍りついた私の心を温める。

でも、私は月曜から毎日亮二と顔を会わせて平気でいられるのだろうか…。

さまざな不安が沸き上がるなか、何も考えられないでいる私は、黙って言われるがままに課長に寄りかかろうとしていた。