五十嵐の唇が私に触れて



キスで 五十嵐が



私をもっと 五十嵐に向き直させる。




こんなの知らない。



どうしたらいいの。




何やってるの。何で。




働かない頭で、同じことばかり考えてる。




そのうち何も考えられなくなって。




だって、五十嵐がずっとキスするから。




五十嵐の唇が



私を責めるように はなさないから



目を開けられない 柚季の視界に 



二人の吐息だけが聞こえる



優しく私の顎に添えられた手が



逃がしてくれなくて。