恋色に染まっていく

まだ繋いでいたかったのに。

涼ちゃんは制服のポケットからケータイを取り出して、画面に指を走らせる。


「何してるの?」


ふと画面を覗きこんでしまった。

目に飛び込んできたのはインターネットの検索画面に入力された文字。


『告白 カッコイイ言葉』


……まじで何してるの。


じとっとした目で涼ちゃんを見た私に、涼ちゃんは慌てはじめる。

「これは、その……。違うから!」
「は?」

「桃ちゃん、あの、……オレ!桃ちゃんが好きだからね!!」
「何言ってんの、マジで信じられない」

「え?」
「『え?』じゃないし!今、検索しようとしてたよね!?」

「かっこよく告白したくて……」
えへへと笑った涼ちゃんにイラッとしてしまう。
「私の目の前で検索するとかあり得ないし!しかも検索しきれてないし!」