……え!?
鼓動が速くなる。
「桃ちゃんはホームルームに出たい?」
澄んだ瞳で、そんなこと聞かないでよ!
答えない代わりに繋いだ手をブンブン振った。
私の意志が伝わったのか涼ちゃんは小さく笑って、
「ありがとう」
と言った。
体育館の外壁に立ったまま並んでもたれてみる。
私も涼ちゃんも、空を見上げて何も話さない。
繋いだままの手から、私の緊張が伝わってしまいそう。
束の間の沈黙を破ったのは涼ちゃんだった。
「桃ちゃんの手、ちっちゃくなったね」
「涼ちゃんの手が大きくなったんだって。昔は同じくらいだったのに」
精一杯の平静を装って答える。
「ちっちゃくて、可愛い」



