彼の椅子の傍では白いもふもふの毛むくじゃらの小さな生き物がいる。見た目は可愛らしい。
自分の尾を追うように、その場でくるくると回るというおかしな動きをしていて「わんわんっ!」と彼に向かって鳴いていた。
久々に見たけど、やっぱりかわいい…!
「…んー?何だ?ぽめ。…あ」
生き物の鳴き声で、私達の存在に気付いたらしい。顔を上げて、私達の方を向いた。
にっかりと笑って、呑気に手を振っている。
「おー!羅沙か!おーおー!久しぶりー!」
「豹牙!」
…彼は、私の友達。
同じ歳の、豹牙(ひょうが)。
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