2018年の11月。
その月は、前節で書いた「浜松国際ピアノコンクール」の他に、もう一つ、絶対に休めない(休みたくない)音楽イベントがあったのでした。
それが「KIRINJI 結成20周年記念ツアー(幻の兄弟デュオ復活ステージ付き)」という、KIRINJI(キリンジ)ファン垂涎のライブです。

KIRINJIについて、詳しくは割愛しますが、このライブは例えるなら「一夜限りの、6人全員が揃ったSMAP復活ライブ」みたいなもんです。例えばよ、例えば(笑)。

2013年に、メインボーカルだった弟の堀込泰行さんがキリンジを脱退した後、初めて兄弟が揃って(当時の名曲の数々を!)ふたり一緒に演奏するという、またとない機会でした。
当然、プラチナチケット。
ファンクラブ会員だったからこそ、何とかもぎ取れた一枚のチケット。もはやこのチケットを取るために会費を払い続けていたと言っても過言ではない。(笑)
行くでしょ、そりゃ。
たとえ、つわりでも。
たとえ、そのライブの開催地が、遠く離れた東京であっても(泣)。
這ってでも行きますよ。ピアノコンクールで培った数々のつわりサバイバル術。いま使わずにいつ使うのだ!(クシャナ殿下)

そんで、これがまた、予定終了時刻が22時だったんですよね、ライブ。
妊娠が確定する前は、最後まで観て、夜行バスで帰ってくるつもりでした。翌日早朝から、休めない仕事だったので。
しかし、土壇場の陽性反応(+つわり)。
泣く泣く、新幹線の終電で帰りました。
かろうじて兄弟ふたりの復活ステージは最後まで聴けたので、不幸中の幸いとしよう。(2人が歌い終わった時点で21:00だった、、、地方民のこと考えてくれようぐすん)

以下余談↓
名曲「エイリアンズ」を泰行さんが歌い始めた瞬間、ああもうダメじゃーーっ!と号泣してしまいました。そして「drifter」も。やっぱりこの声で聴きたかった。泣くタイミングが隣の女性と全く同じで、一言も会話は交わさなかったけれどすごーく連帯感がありました。、、、だよね、泣くよねコレは!って。ひとしきり泣いた事により吐き気も吹き飛んで(笑)帰りの道のりは割と元気だった気がします。え、病は気から?なの?つわりも?←気のせい

余談終わり↑

そういう訳で、つわり初期のわたしはかなり意固地になって(笑)全ての音楽鑑賞をスキップせずに強行したのでした。
でも、行って良かったです。行かなかったら絶対後悔していたから。まあ、それもこれも、娘が無事に生まれてくれたから、言える事なのですが。何だったのかな、あの異様なまでの気迫は。思えば変なテンションだったなぁ。。

これまた余談ですが
同じく、このKIRINJIの、現バンド編成での最後のライブツアーが(脱退したり解散したり忙しいバンドだな苦笑)今月行われる予定でした。(2020年3月現在)

、、、でした。

、、、ふふふ、つわりには勝てても、新型コロナウィルス感染拡大による世の自粛ムードには勝てなかったという話です。(涙)全ての公演が延期に。(涙)
きっとまたいつの日か同じメンバーでさよなら公演をしてくれる事を期待しつつ。

皆さまも、どうぞお気をつけてお過ごし下さいませ。

つわりの巻、おわり。