不機嫌な彼と恋のマジックドライビング

ふと自分の今の格好を思い出す。

可愛いなんておだてられながら渋々着た赤ずきんちゃんのコスプレ。

しだいに似合うじゃん!なんて調子にのってこの姿のまま香田さんのところにきた。

バカみたいな私にあきれてるんだろう。

『うざい』

確かに今そう言われたっけ。

止まらない涙をどうすることもできなくて…ショールームに入れなくて裏口から更衣室に駆け込んだ。

ひとしきり泣いて…私服に着替えて崩れた化粧を全部落とした。

帰るだけだからスッピンだってかまわない。

とぼとぼ車に行くと隣の車はすでになかった。