***
お正月、福岡から香田さんのご両親が遊びに来ていて私は
「結婚するつもりだ」
とご両親に紹介されて嬉しくて泣きそうになった。
大雅くんが春から社会人になり、会社の寮に入ることが決まり
「ここに一緒に住まないか」
と甘く囁かれ
「結婚してほしいんだけど早いかな?」
そういいながらホワイトデーにプロポーズされて指輪を左手にはめられた。
来年秋に私たちは結婚式を挙げる。
四月から私は "香田明莉" として仕事をする。
新入社員に蓮司がもてないように目を光らせなくてはいけない。
だって年明けから片瀬さんと同じフロントに上がった蓮司は、車よりも人と向き合う時間が増えて笑顔で接客するようになってしまったのだ。
私にだけ向けていた笑顔が今では社内でおしげもなく振りまかれ、不機嫌だった蓮司がもはや懐かしい。
そんな蓮司は相変わらず片瀬さんにいじられて、ほとんど相手にしてはいないが、たまに私にちょっかいを出す片瀬さんを睨みながら不機嫌オーラを漂わせる。
そんな蓮司が懐かしくて、私と片瀬さんはクスクス笑い、ますます不貞腐れて不機嫌な蓮司がたまらなく私は愛しい。
「明莉…今夜はお仕置きするから覚悟しとけよ」
妖艶に微笑む蓮司のこの顔は私だけにむける顔。
不機嫌だった彼は今夜も私をたっぷり愛し甘やかす。
「明莉、愛してるよ」
蓮司の白い車の助手席に座り、私たちは軽いキスを交わす。
私たちの始まりの駐車場で私たちはもう一度そっと唇を合わせた。
ー完ー
お正月、福岡から香田さんのご両親が遊びに来ていて私は
「結婚するつもりだ」
とご両親に紹介されて嬉しくて泣きそうになった。
大雅くんが春から社会人になり、会社の寮に入ることが決まり
「ここに一緒に住まないか」
と甘く囁かれ
「結婚してほしいんだけど早いかな?」
そういいながらホワイトデーにプロポーズされて指輪を左手にはめられた。
来年秋に私たちは結婚式を挙げる。
四月から私は "香田明莉" として仕事をする。
新入社員に蓮司がもてないように目を光らせなくてはいけない。
だって年明けから片瀬さんと同じフロントに上がった蓮司は、車よりも人と向き合う時間が増えて笑顔で接客するようになってしまったのだ。
私にだけ向けていた笑顔が今では社内でおしげもなく振りまかれ、不機嫌だった蓮司がもはや懐かしい。
そんな蓮司は相変わらず片瀬さんにいじられて、ほとんど相手にしてはいないが、たまに私にちょっかいを出す片瀬さんを睨みながら不機嫌オーラを漂わせる。
そんな蓮司が懐かしくて、私と片瀬さんはクスクス笑い、ますます不貞腐れて不機嫌な蓮司がたまらなく私は愛しい。
「明莉…今夜はお仕置きするから覚悟しとけよ」
妖艶に微笑む蓮司のこの顔は私だけにむける顔。
不機嫌だった彼は今夜も私をたっぷり愛し甘やかす。
「明莉、愛してるよ」
蓮司の白い車の助手席に座り、私たちは軽いキスを交わす。
私たちの始まりの駐車場で私たちはもう一度そっと唇を合わせた。
ー完ー


