不機嫌な彼と恋のマジックドライビング

クリスマスを待たずに、私たちは深く心と身体を繋げた。

友達から聞いていた話しよりも…香田さんは甘く優しくそして激しく…私を抱いた。

大好きな人の腕の中がこんなにも幸せなんだって初めて知った。

それに…やっぱり想像以上にあれこれ…恥ずかしかった…。

私ごときが誘惑するなんてとんでもない話で…自分がとった行動がとんでもなく恥ずかしすぎて…忘れてほしいと頼んだら

「じゃあクリスマスにもう一回俺を誘惑して」

と意地悪く笑っていた。

「一生大事にする。
俺は明莉だけのものだからずっと俺の隣にいてくれ」

身体中につけられた香田さんの私への想いのしるし。

私も真似してそっと彼の胸元にひとつだけつけた。

「私だけのもの。」

嬉しくて自分のつけたあとに頬擦りする私を香田さんがぎゅうーっと抱き締めた。

「可愛すぎ…」

再び甘いキスの嵐に私はすっかり香田さんで頭がいっぱいだ。

「大好きです…」

こんなに甘くて素敵な時間を過ごし、クリスマスはどんな夜になるのか…。

今から楽しみで仕方がない。

ベッドで香田さんの腕の中で甘え続け、大雅くんからの電話でようやく私たちは服を身に付けて

「送る」

と二人でマンションをでた。

さすがに今日大雅くんに会うのは恥ずかしくて、後日紹介してもらった。