課長の瞳で凍死します ~羽村の受難~

「産む直前は、少し顔もむくんできたりして。
 俺、変わってあげたいなーって思っちゃいましたよ。

 ま、どんな状態の真湖りんでも、俺の愛は変わりませんけどねー」
と三上は笑う。

 雅喜にすぐ、
「……それ、俺が言うべきセリフだろ」
と言われていたが。

 だが、三上の言う通りだ。

 つわりのときの人間じゃないかのような真湖も、顔がむくんで、いつもほど可愛くない真湖も、可愛いと思った。

 だから、本気で好きなんだなーとあのとき、実感したのに。

 ……この人の嫁だからな、と羽村は改めて、雅喜の顔を見た。