課長の瞳で凍死します ~羽村の受難~




「見合いか。
 いいじゃないか」

 さっさと結婚しろ、と社食で会った雅喜に羽村は言われた。

 昨日のおかしな出来事を語ったせいだ。

「……なんで僕を結婚させたがるんです」
と言うと、雅喜は、カレーを食べながら、

「お前、まだ、沢田――

 真湖を狙ってるだろう。

 三上は何処かフラフラしてるが、お前は変な信念がありそうで怖いからな」
と言ってくる。

 フラフラってー、と罵られたにも関わらず、三上は笑っている。

 まあ、この人に、恐れられたってだけで、ちょっと嬉しい気もするな、と思いながら、羽村は言った。

「そうですね。
 今はラブラブでも、そのうち、倦怠期が訪れるかもしれないので、そのときまで、呑気に待ってますよ。

 ところで、課長、最近、カレー多いですね」