まっ、まずいよ!
友也もさすがにヤバイと思ったのか、唇を離して一呼吸おいたあと私の手を握った。
「しょんなかな……行くか」
先に立ち上がって私の手を引き、そのまま部屋を出る。
お父さんたちに呼ばれたから、それは分かるんだけど……。
この手は繋いだままでいいのかな。
「おー、やっと来たな!向こうで二人だけでお前らなんしよったとや」
うっ、聞かれるとは思ったけどさ。
まさか『キスしてた』なんて言えるわけないよ。
どうしよう?困って友也を見てしまう。
「なんって……。まあ、個人レッスンっていうか……」
とっ、友也!
なんて言い方するのよ!!
それじゃ私が友也からキスの実技指導を受けていたみたいじゃない!?
しかしそれを『違う』とは言えない私。
イヤイヤ待って、ただのレッスンではバレないって!
「ふーん。なんのレッスンだったんだかね?明日美ちゃん!友也が変な事してきたら蹴って逃げんねよ。おばちゃんは明日美ちゃんの味方になるけんね!」
「だっ大丈夫よ、おばちゃん。友也はちゃんと『節度ある付き合い』ば分かっとるけん……。ね、友也」
安心させようと『節度ある』なんて言ったのに、さっきのキスを思い浮かべてしまって恥ずかしくなった。
「当たり前やろ?おじちゃんに殴らるっとは嫌やし。なんね、そがんことば確かめるために呼んだとね」
「うちらは二人のことば信じとるよ。みんな集まったけんたまにはこっちで話そうで。お父さんたちが呼べ呼べって、さっきからやかましかとさー」
確かにいつも私と友也は部屋で二人でいることが多い。
そうしている間、お母さんたちは私たち二人がどうしているのか気にしているのかな。
そう思うと顔から火を吹きそうになるけど、みんながいるこの場でそれはまずい。
なるべく平静を装わなきゃ。
「はいはい。でも酔っぱらいの相手も疲れるけん、長時間は勘弁してくれんね。俺明日も朝から部活やし。あと少ししたら先に帰るばい」
友也、先に帰っちゃうんだ。
そうだよね部活だもんね。
友也もさすがにヤバイと思ったのか、唇を離して一呼吸おいたあと私の手を握った。
「しょんなかな……行くか」
先に立ち上がって私の手を引き、そのまま部屋を出る。
お父さんたちに呼ばれたから、それは分かるんだけど……。
この手は繋いだままでいいのかな。
「おー、やっと来たな!向こうで二人だけでお前らなんしよったとや」
うっ、聞かれるとは思ったけどさ。
まさか『キスしてた』なんて言えるわけないよ。
どうしよう?困って友也を見てしまう。
「なんって……。まあ、個人レッスンっていうか……」
とっ、友也!
なんて言い方するのよ!!
それじゃ私が友也からキスの実技指導を受けていたみたいじゃない!?
しかしそれを『違う』とは言えない私。
イヤイヤ待って、ただのレッスンではバレないって!
「ふーん。なんのレッスンだったんだかね?明日美ちゃん!友也が変な事してきたら蹴って逃げんねよ。おばちゃんは明日美ちゃんの味方になるけんね!」
「だっ大丈夫よ、おばちゃん。友也はちゃんと『節度ある付き合い』ば分かっとるけん……。ね、友也」
安心させようと『節度ある』なんて言ったのに、さっきのキスを思い浮かべてしまって恥ずかしくなった。
「当たり前やろ?おじちゃんに殴らるっとは嫌やし。なんね、そがんことば確かめるために呼んだとね」
「うちらは二人のことば信じとるよ。みんな集まったけんたまにはこっちで話そうで。お父さんたちが呼べ呼べって、さっきからやかましかとさー」
確かにいつも私と友也は部屋で二人でいることが多い。
そうしている間、お母さんたちは私たち二人がどうしているのか気にしているのかな。
そう思うと顔から火を吹きそうになるけど、みんながいるこの場でそれはまずい。
なるべく平静を装わなきゃ。
「はいはい。でも酔っぱらいの相手も疲れるけん、長時間は勘弁してくれんね。俺明日も朝から部活やし。あと少ししたら先に帰るばい」
友也、先に帰っちゃうんだ。
そうだよね部活だもんね。



