「え……コイツってもしかして、南海の御子柴じゃね?」
「えっ嘘!?瀬名くん、友也のことば知っとると?」
「俺、N商でテニス部やったけん。試合とかで見た事あるし、南海と練習試合とかもしたことあるし。たぶんアッチは俺のことなんて知らんやろうけど」
瀬名くんもテニスやってたんだ。
知らなかったな。
友也に瀬名くんのこと知ってるかどうか聞いてみよう。
同級生でテニス部だったって聞いたら親近感湧くかもしれないし。
私の同期の男の人のこと気にしてるみたいだったもんね。
「ところで瀬名くんは?彼女おると?」
「あれ、生田もしかして俺のこと気になってんの?残念ながら俺にも彼女くらいいるんだなー。N商のいっこ下の後輩なんだ。俺が卒業して寂しい思いさせちまってるけど」
そっか、女子高生と付き合ってるんだ瀬名くん。
社会人と学生って私たちと同じだから話が合うかもしれないな。
でも女子高生と男子大学生とはまた全然立場が違うよね。
「社会人と学生って、時間とか都合ば合わせると難しくねぇ?俺このまま上手く付き合い続ける自信ねえんだけど。生田もそうじゃねーの?やっぱ社会人同士がよかとかも知れんよなぁ。でさぁ……」
「生田さーん、ちょっとこっちに来んね~!そうだ『明日美ちゃん』って呼んでもよか?」
「はあい!喜んで~!」
向こうの席の人たちが呼んでくれたから、正直助かったと思い席を移動した。
瀬名くんとはあんまり突っ込んだ深い話はしたくないから。
同期だし、同い年だし、雑談の相手にはいいかもしれないけど。
でも瀬名くんの言うことは一理あるとも思う。
私と友也の関係が解消されることなく無期限で続けられるってことに浮かれてしまってたけど、その関係を維持するのには努力が必要になるだろう。
実際、就職してからは今まで知ることがなかった社会の厳しさというものをヒシヒシと実感し、その社会の一員として恥ずかしくないよう頑張ることで精一杯の状態。
心に余裕が持てないでいる。
「えっ嘘!?瀬名くん、友也のことば知っとると?」
「俺、N商でテニス部やったけん。試合とかで見た事あるし、南海と練習試合とかもしたことあるし。たぶんアッチは俺のことなんて知らんやろうけど」
瀬名くんもテニスやってたんだ。
知らなかったな。
友也に瀬名くんのこと知ってるかどうか聞いてみよう。
同級生でテニス部だったって聞いたら親近感湧くかもしれないし。
私の同期の男の人のこと気にしてるみたいだったもんね。
「ところで瀬名くんは?彼女おると?」
「あれ、生田もしかして俺のこと気になってんの?残念ながら俺にも彼女くらいいるんだなー。N商のいっこ下の後輩なんだ。俺が卒業して寂しい思いさせちまってるけど」
そっか、女子高生と付き合ってるんだ瀬名くん。
社会人と学生って私たちと同じだから話が合うかもしれないな。
でも女子高生と男子大学生とはまた全然立場が違うよね。
「社会人と学生って、時間とか都合ば合わせると難しくねぇ?俺このまま上手く付き合い続ける自信ねえんだけど。生田もそうじゃねーの?やっぱ社会人同士がよかとかも知れんよなぁ。でさぁ……」
「生田さーん、ちょっとこっちに来んね~!そうだ『明日美ちゃん』って呼んでもよか?」
「はあい!喜んで~!」
向こうの席の人たちが呼んでくれたから、正直助かったと思い席を移動した。
瀬名くんとはあんまり突っ込んだ深い話はしたくないから。
同期だし、同い年だし、雑談の相手にはいいかもしれないけど。
でも瀬名くんの言うことは一理あるとも思う。
私と友也の関係が解消されることなく無期限で続けられるってことに浮かれてしまってたけど、その関係を維持するのには努力が必要になるだろう。
実際、就職してからは今まで知ることがなかった社会の厳しさというものをヒシヒシと実感し、その社会の一員として恥ずかしくないよう頑張ることで精一杯の状態。
心に余裕が持てないでいる。



