さすがに私も、ここまで来て降りたくないと言う我が儘を言うつもりは無かった。
警戒しながらも、晴成の開けてくれたドアから降りる。
建物内に残っていたメンバーが、興味深げにこちらを見ていた。
まぁ、パーカーのフードを深く被った不審者に興味が沸くのは仕方ないな。
普段、外で受ける様な悪意のある視線じゃないので、気にしない方向でいくことにする。
少しうつ向いたまま晴成の隣に立つ。
性別不明の怪しい人物のままで通そう。
「こっちだ」
晴成が歩き出したので、それに従った。
私の後ろを助手席から降りた秋道がついてくる。
建物の奥まで進んで上に上がる鉄の階段を上った。
靴の裏底が当たる度にカンカンと音の鳴るそれは、少し赤錆びている。
フードから見える範囲で周囲を伺う、廃工場か何かの倉庫何だろうか。
大きな建物だと言うのは、空間の広さで分かる。
外から見たよりも、建物内が綺麗なのは多分、改装を施されているから。
修繕をした後も、あちらこちらに見えた。
階段を上ると幾つかの扉があった。
晴成は迷うことなく一番大きなドアへと向かって進んでいた。
「響さん、中に少し煩い奴が居ますが無視していただいて結構ですから」
後ろから秋道にそう言われ、
「えっ?」
と、振り返った時、晴成はたどり着いたドアを押し開けた。
「おかえり、遅かったね」
誰かの声が聞こえた。
「ああ。響早く来い」
部屋の中の誰かに返事をして、私を振り返った晴成。
「・・・」
変な緊張が背中を這った。
「大丈夫ですよ。中に入るのはウルフの幹部のみです」
少し躊躇した私の肩をポンと叩いた秋道に促されるようにして、先に歩き出した晴成に続いて部屋へと足を踏み入れた。
「お客さん?」
そんな声に顔を向けると可愛い顔をした男の子が不思議そうな顔でこちらを見てた。
「響だ」
晴成は私を紹介する。
「うわぉ! 噂の響ちゃんかよ。俺は瑠偉よろしく!」
ソファー座ってた金髪が大袈裟に叫んで、私に向かってウインクした。
かなりお調子者に見えた彼が、きっと秋道の言っていた煩い奴で間違いないだろう。
「あいつは放っておいていい」
晴成もそう言う扱いなんだね。
「分かった。その方向でいく」
素直に従っておこう。
「うわぁ、俺の印象悪くすんなよなぁ」
と抗議した金髪は、
「本当に煩い」
と秋道に睨まれた。
警戒しながらも、晴成の開けてくれたドアから降りる。
建物内に残っていたメンバーが、興味深げにこちらを見ていた。
まぁ、パーカーのフードを深く被った不審者に興味が沸くのは仕方ないな。
普段、外で受ける様な悪意のある視線じゃないので、気にしない方向でいくことにする。
少しうつ向いたまま晴成の隣に立つ。
性別不明の怪しい人物のままで通そう。
「こっちだ」
晴成が歩き出したので、それに従った。
私の後ろを助手席から降りた秋道がついてくる。
建物の奥まで進んで上に上がる鉄の階段を上った。
靴の裏底が当たる度にカンカンと音の鳴るそれは、少し赤錆びている。
フードから見える範囲で周囲を伺う、廃工場か何かの倉庫何だろうか。
大きな建物だと言うのは、空間の広さで分かる。
外から見たよりも、建物内が綺麗なのは多分、改装を施されているから。
修繕をした後も、あちらこちらに見えた。
階段を上ると幾つかの扉があった。
晴成は迷うことなく一番大きなドアへと向かって進んでいた。
「響さん、中に少し煩い奴が居ますが無視していただいて結構ですから」
後ろから秋道にそう言われ、
「えっ?」
と、振り返った時、晴成はたどり着いたドアを押し開けた。
「おかえり、遅かったね」
誰かの声が聞こえた。
「ああ。響早く来い」
部屋の中の誰かに返事をして、私を振り返った晴成。
「・・・」
変な緊張が背中を這った。
「大丈夫ですよ。中に入るのはウルフの幹部のみです」
少し躊躇した私の肩をポンと叩いた秋道に促されるようにして、先に歩き出した晴成に続いて部屋へと足を踏み入れた。
「お客さん?」
そんな声に顔を向けると可愛い顔をした男の子が不思議そうな顔でこちらを見てた。
「響だ」
晴成は私を紹介する。
「うわぉ! 噂の響ちゃんかよ。俺は瑠偉よろしく!」
ソファー座ってた金髪が大袈裟に叫んで、私に向かってウインクした。
かなりお調子者に見えた彼が、きっと秋道の言っていた煩い奴で間違いないだろう。
「あいつは放っておいていい」
晴成もそう言う扱いなんだね。
「分かった。その方向でいく」
素直に従っておこう。
「うわぁ、俺の印象悪くすんなよなぁ」
と抗議した金髪は、
「本当に煩い」
と秋道に睨まれた。


