最低。 本当に最低。 『輝美の……輝美のバカッ!』 怒鳴った後に、すぐ後悔した。 だけど、全然「ごめんね」と言うことができなかった。 いつもぬれたような、輝美の瞳は、 本当にぬれていた。 わたしのまぶたも、ぬれていたことが自分でも分かった。 花乃も莉音も、ただ呆然として立ち尽くしていた。 あの後、とても一緒にいられる雰囲気じゃなかったので、いつも4人では帰らず、みんな1人で帰った。