──その直後、ゆっくりと離れた唇。 ペロッと自分の唇を舐めたあと、 「やっぱり春香ちゃんの唇は柔らかくて甘いから何度でもキスしたくなるな」 ──なんて、変態まがいなことを呟いて、ニヤリと笑みを浮かべた。 その時の智紘先輩は、キラリと瞳を輝かせながら獲物を狙う肉食獣のようだった。