「…そう、なんですか…?」
「うん。自分がほんとに好きになった子は、たった一人。春香ちゃんだけだよ」
──わたしの頭を優しく撫でる。
「あの時、春香ちゃんと出会えてよかった。出会えたからこそ俺は、こうして生まれ変わることもできたし大切な子ができる幸せを知ることができた」
「…智紘、先輩…っ」
「ほら、いつか言ったでしょ? 俺にとって春香ちゃんは救世主なんだ、─って。」
「…はい」
「春香ちゃんがいたおかげで、春香ちゃんと出会うことができたおかげで、今の俺はいる。だから、春香ちゃんに出会わせてくれた神さまには感謝してるんだ」



