──フッと、先輩の温もりが消えると、離れていった唇。 目を開けると、すぐ目の前に智紘先輩の顔。 「今日の春香ちゃんの唇、桃の味がするね」 ──そう言って、ペロッと自分の唇を舐める。 「〜〜…っ」 「いつもより甘いから何度でもしたくなるなぁ」 「なっ……!」 「て、ことでもう一回していい?」 「だっ、ダメです!!」 近づいてくる先輩の顔に、思わず手を当てる。─が、そんな力が通用するとも思えず、いとも簡単に取り外される。