──智紘先輩に背を向ける。 ……あーあ。 せっかく紬ちゃんに貸してもらったリップ、頑張って塗ってみたのに…。 うまくいかないなぁ……。 ──そう思って落ち込んでいると、 ふわりと温かい何かに包み込まれる。 それが、 智紘先輩だということはすぐに理解する。