「何言ってるの。このくらいで怒られたりしないし、大半の子が塗ってるよ?」
「…そ、そうなんだ。」
キラキラと光って見えるような化粧品は、大人の人が持つようなものだと思っていた。
小さい頃に見たお母さんのドレッサーの上には、たくさんの化粧品が置いてあって、いつもそれを楽しそうに眺めていたのを覚えている。
──大人の人だけが使えるものだと思っていたけど、それはもう違うってこと…?
「…紬ちゃんもお化粧したりするの?」
「たまーにね。買い物行ったりする時はパウダーとチークとリップくらいはしてるよ!」
「やっぱりお化粧したら違って見える…?」
「うん、そうだね。まぁ、でも春香の場合、肌が元々白くて綺麗だからそのままの方が映えるかな。それにリップだけでも全然違って見えるよ!」
「そうなの?」



