先輩、これって恋ですか?



それなのに、うまくいかないのが現実で──



「わたしを怒らせたあなたが悪いのよ?」


「えっ……。」

「少しくらい痛い目に合わないと彼のこと諦めてくれないから、これは仕方ないわよね?」


クスクスと笑い声が聞こえてくるのに、その目はわたしを睨み付けているようで─

じりじりとわたしを追い詰める。


──トンッ


壁まで追いやられて逃げ場を無くす。


「あなたがおとなしくしてないのが悪いのよ?」

「なっ、…」

「今更謝ったって許してあげないんだから!」