「あなたが付き纏っていたから久遠くんが、いつ自販機に行くか予測できたんじゃないの?」
「なっ──!」
……何、この人。
どうしても“わたしのことを犯人にでも仕立て上げたい”みたいな感じで、はなからわたしの意見なんて聞く耳すら持ってない。
「あら。図星で反論もできないかしら?」
「ち、違います!」
「じゃあどうして何度も久遠くんの前に現れたりするのよ」
「いや、あの…決してわざとしてるつもりはないのですが…。」
「偶然と言ってシラを切るつもり? そんなの言い訳になんてならないわよ」
……ど、どうしよう。
何て言えばいいんだろう…。



