「えっ！？ …今何て…？」
登校中、紬ちゃんに事の詳細を説明する。
「だからね、もうわたし智紘先輩とお昼食べてないの」
「どうして？」
「どうしてって……先輩に彼女がいたから？」
「……え？」
わたしと同じくらいか。わたしよりも驚いたのか、紬ちゃんは目をぱちくりさせて、わたしが言った“彼女”という言葉に絶句する。
「つ、紬ちゃん…？」
「え、ちょっと待って…。意味がよく分からないんだけど…」
「いや、あのね。大和先輩に聞きに行ったの。そしたら好きな人いるよって言われたんだ」
「…それが何で彼女になるの？」
「えっと……」
